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12月議会の論点 人事院勧告で市長・議員報酬も値上げ?
最大会派・新政会の政務調査費疑惑と全議員支出チェックを申し入れ
本日8月18日に申し入れを行いました。政務調査費=市税を使った特定議員への支援ではないかという疑惑です。
市民への説明責任を果たすべきです。
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生嶋洋一議長殿
2014年8月18日
最大会派・新政会の疑惑解明要求および全議員支出チェックの申し入れ
井奥まさきの市政ニュース
代表 井奥雅樹
兵庫県高砂市荒井町新浜2-19-9
090-4030-1219
FAX 079-444-2418
E-mail iokuioku3@gmail.com
日頃の活動お疲れさまです。
さて、市民の関心の高い議会の政務調査費(現在の政務活動費)について、議長も所属されている「新政会」の領収書で重大な疑惑を発見しましたので、公正な立場である市議会議長として他の会派とも相談の上、真相究明していただくように要請します。
この申し入れはマスコミも含めて公開しますので、8月22日までに文書回答をいただくことをあわせて要求します。
■最大会派・新政会提出 イベント参加費の領収書への説明責任を果たしてください
支出内容に疑問のある領収書は添付資料1の1枚を中心としたものです。
①いずれも参加費として2万円を計上しています。
②この領収書の対象事業は「2014年3月8日開催」のイベントに間違いないでしょうか。状況や2万円という高額な内容から石破しげる自民党幹事長を呼んだイベントと推察します。
③このフォーラムの主催は「同実行委員会」となっていますが、住所も連絡先も渡海衆議院議員事務所と同一です。(添付資料2)
④イベント名「新世紀政経フォーラム」は前年度まで「政治資金パーティ」として実施。2011年度には900万円以上の事業収入、2012年度には700万円以上の事業収入 という報告がされています。(添付資料3、4)また各種ブログなどでは「渡海議員主催」と書かれている(添付資料5)ように前年度までは特定の国会議員支援のパーティであったと見受けられます。ちなみに渡海代議士も事務所を無償提供しています。(添付資料4)
⑤また、主催団体が変わったとはいえ、2014年3月8日の会合も「 渡海紀三朗衆議院議員主宰の第23回新世紀政経フォーラムに出席しました」とブログ(添付資料6)にあるような受け止めをされるものであったことも一つの事実です。
第23回という通し番号にも現われるように④の「政治資金パーティ」からの流れのものであることは明確です。
■政務調査費を特定議員の支援に使用したという疑惑に回答ください
政治資金パーティとは公明党さんのHPによれば「政治資金パーティとは政治団体が政治資金を集めるために開催する有料のパーティ」とあります。
現在の書類では最大会派が「政治資金パーティ」に類する特定の国会議員への支援イベントに政務調査費を使用したという疑惑が生まれます。議長におかれましては、最大会派・新政会所属という出自にかかわりなく、議長職という公平・公正な立場から他の会派と相談しながら疑惑解明に努めるべきです。
具体的には「参加したイベントの関連資料の提出要求と市民への公開」及び議長職権もしくは各議員の自主的な調査により「新世紀政経フォーラム実行委員会」の実態を明らかにすべきです。すでに渡海衆議院議員事務所を使用している点で特定の政治色への疑惑は深まります。そうではなく、市税支出にふさわしいものであるというのであれば、その客観的な資料の提出を求めるべきです。(イベントの決算、人件費が秘書などに使用されていないかなどの明らかな証拠がない限り、「隠れ政治資金パーティ」疑惑は強まります。また、高砂市議でも他の会派の議員や兵庫県議など出席しても政務調査費に計上しなかった議員との整合性も問われます。)
ちなみに私が8月18日に電話取材を行い、同実行委員会への問い合わせを行ったところ要領が得ずじまいであったことを報告します。その取材部分に関しては録画もしていますので、必要ならば提出します。
■全議員の領収書調査もあわせて要請します
なお合わせて、他の領収書もチェックしましたが、視察の報告文書が十分でない、書籍名の記載がない などいくつかの疑問点も見つかりました。まずは兵庫県議会を見習って、議会としてあるいは外部機関に依頼して全議員の3年分の支出チェックを行い、なおかつ制度改善にも取り組むべきです。あわせて要請します。
おかしな視察費の計算
高砂市の例規類集を見ればわかりますが、高砂市役所の視察費の計算方法は独特です。
(もっとも、これは全国ほぼ同じ傾向ですが)
交通費は概算払い、宿泊費は一律1万3000円さらに「日当」があります。
これでは「視察にいったら儲かる」という変な話になりかねません。
(実際、それなりのホテル8000円のものに泊まっても
5000円が浮く計算)
大阪のオンブズ活動をしている市民が調査していたので、私からも「県内でも日当支給はあるよ」と教えたらびっくりしていました。
第93号に書く予定の記事の条文を書いておきます。
高砂市職員等の旅費に関する条例、規則より
(日当)
第11条 日当は、旅行中の日数に応じ1日当たりの定額により支給するものとし、その額は2,100円とする。
2 前項の規定にかかわらず、規則で定める地域への旅行の場合は、同項の日当の定額の全部又は一部を支給しない。
3 前項の日当の額は、規則で定める。
(宿泊料)
第12条 宿泊料は、旅行中の夜数に応じ1夜当たりの定額により支給するものとし、その額は13,000円とする。
(以下第11条の3を受けた規則より)
○日当の全部を支給しない地域
相生市、明石市、赤穂市、小野市、加古川市、加西市、加東市、神戸市、たつの市、西脇市、姫路市、三木市
○日当の一部を支給しない地域 [条例第11条第1項に規定する定額の2分の1の額=1050円ですね]
上記以外の兵庫県下の市町、大阪市
議会からの監査委員選出について
第百九十六条 監査委員は、普通地方公共団体の長が、議会の同意を得て、人格が高潔で、普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者(以下この款において「識見を有する者」という。)及び議員のうちから、これを選任する。この場合において、議員のうちから選任する監査委員の数は、都道府県及び前条第二項の政令で定める市にあつては二人又は一人、その他の市及び町村にあつては一人とするものとする。
監査委員の議会選出は上記の地方自治法による「必置」ですよ。
議会報告会 いろいろな工夫ができます
メモ的に書いておきます。
単に「議会で起きたことを報告する」というだけでは市民も参加意欲がわきません。
今の行政提案をほぼ丸呑みしている議会の状況では「市役所説明」の域を超えられないでしょう。
私は「市民参加型」を徹底することが議会報告会の意義だと思っています。
○長野県大町市議会
http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52287205.html
・市民との意見交換会、市民意見を集約する政策調整委員会の設置
・意見交換会を年に一回義務化しただけでなく、市民から要望があったときは、これに応じるものとすると規定している。
※井奥の注 市民意見を集約する「政策調整委員会」というのが面白い。これを議会の中に設置して、市民の意見を議論して行政に伝えるというもの。
○白川町議会
(参加した市民からの報告)
けふは黒川公民館で白川町議会議員主催の地域懇談会があった。
驚いた!
これまでなら、議員が議会報告をし、質疑応答で終了だった。
今回はテーブルごとに別れ、そこに白川町議員が1人づつ付き、各住民の意見聞き、テーブルに大きく開げられた紙に、その意見を書いていく。
※井奥の注 報告をして質疑を求める、いわゆる「講演型」は質問がしにくく、頭にも入りにくい。ワークショップ型を取入れることでその弊害をなくすことができる。
他にも私は「無作為抽出の市民への参加(発言)要請」を提案しています。高砂市議会も「試行」だけは行ったようですが、もっと工夫が必要ですね。