選挙ノウハウ
選挙運動って何? 2014.3.6 井奥雅樹(緑の党運営委員)
動画は http://youtu.be/d2qSWZtZbSI (限定公開です。)
1、選挙運動のイメージ
街頭でポスターが張られる/街頭で車を回してワーワー言っている/駅に立っている/タスキをかけた候補者が街頭宣伝をしている/電話がかかってくる… 参考:映画「選挙」 外国の映画祭で受賞…それだけ特殊な日本独特の世界 http://laboratoryx.us/campaignjp/
2、あなたも選挙に出ませんか?
投票だけでなく、選挙に立候補するというのも権利。そして、有権者に一番近い市町村議員こそ議員の中で一番面白い←今日はこれを覚えて帰ってください そしてこれからますます重要。 参考:補完性の原則 市民がやれることは市民が、市民がやれないことを市町村、都道府県、国・国際機関という各種レベルの政府が「補完」するという考え。地方自治法改正にも取り入れ。
3、国ではできないことが地方ではできる!
国は「多数派の政党」が内閣をつくる。地方では「大統領たる一人の市町村長」と「個人議員の集まりの議会」の構図となる。地方議会は「唯一の議決機関」であり、議会としてまとまれば首長より強くなる。そして、議会内でも地方では政党の論理ではなく市民の論理が強くなる。オスプレイ配置問題で沖縄県内の全自治体で配置に批判的な決議があがったのが典型的な例。
参考:オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会 http://tamutamu2011.kuronowish.com/8.5osupurei.htm#kiji
また、総論で語りがちの国レベルでの議論と比べ、市民の生活実態にあわせて議論ができる地方自治体は具体的で成果もわかりやすい。 例えば、教育施設への新電力導入を質問で提案して導入をさせた兵庫県西宮市議よつや薫議員 高浜原発で事故が起きれば2時間で兵庫県に放射性物質が到達することを質問で明らかにさせた兵庫県議の丸尾まき議員 http://www.ne.jp/asahi/maruo/hourensou/ のような事例
4、政治家兼市民活動の専任スタッフとしての議員を目指しませんか
議員のイメージは最悪(小学生がなりたい職業141位[東国原質疑])しかし、車を乗り回る2世議員、3世議員ばかりはない。市議の報酬は月平均42万円(市議会議長会調べ)。拘束時間は年4回の議会が中心で「拘束のない時間」が多い。政治家活動の基本は選挙・政策・政略であるが、時間の自由度は高い。あなたの「やりたい活動」が政治家としても市民としても実現できる。 「政治家」としての活動以外にもそれ以外の時間を「市民」としての市民活動に振り分ける議員も存在する。NPOの人件費平均は年160万円(古いデータだが2006年経済産業研究所)と月10万円程度。市民社会実現のために市民活動の専任スタッフとしての議員をめざしませんか。
参考:市民時代からオンブズ(行政監視)活動で議員野球中止などを実現し、議員になってもオンブズ活動として市役所敗訴の結果をもたらしている大阪府大東市市議のみつしろ敏雄議員 http://www.asahi-net.or.jp/~se5t-mtsr/simin/giin/giin000.html
議員活動のかたわら絵本の読み聞かせ活動を続ける岡山県議 横田えつこ議員
議員活動に平行してホームレス支援を続ける 東京都立川市議の大沢ゆたか議員
5、じゃあ選挙に出るためには?選挙運動はどうするのか
今日一つ覚えて帰っていただきたいこと。「選挙運動ができる期間は非常に短い」こと。
選挙期間になれば「終盤戦」であるということ。 選挙運動とは「特定の選挙において」「不特定多数の人に働きかけ」「特定の候補者の」「投票を依頼する」活動。期間も決められている(市議選ならば一週間) さらに公職選挙法という法律で選挙で禁じられている活動が山ほどあります。 (戸別訪問ダメ、マイクを使える時間は朝8時~夜8時、マイクは1セットのみ…)しかし、一方で自分の主張を自由に、かつ届け出も必要なく行える。
6、選挙運動期間以外は何もできないの?
現職は有利。日常活動が選挙運動として行える。政治活動の「選挙」「政策」「政略」のうち「選挙しかしない」議員も多く存在。だから強い。組織のない新人の当選率は経験上3割程度。 選挙運動に入る前の「政治活動」「選挙準備活動」が重要。そのノウハウは…またの機会に。 ただ、まずは「あなたはなぜ議員になりたいと思ったか」「議員になって何をやりたいか」その思いをA4 1枚程度にまとめることをお勧めします。
参考:井奥まさきHP 私の想い。少しずつ「選挙ノウハウ」もアップしていきます。http://ioku3.sakura.ne.jp/
7、最後に緑の党の宣伝を ①2015年4月の統一地方選挙は重要
緑の党は2012年7月に結党。2013年参議院選挙をたたかったが、敗北。 持続可能な社会づくり、市民が中心のまちづくりとまっこうから対立する政権が残念ながら2016年夏の参議院議員選挙まで続く。それまでは国政選挙はありません。 その中で緑の党は2015年4月の統一地方選挙が非常に重要と考え、2つのプロジェクトを進めています。
8、緑の党宣伝② 3年後「ひっくり返しましょうぞ」のためには幅広い集まりが重要
特定秘密保護法の審議状況を見ても、「巨大な与党」と「分裂した野党」では話にならない。 「非自民の連立政権」づくりが必要。緑の党は「拡大された緑の党」としてその一翼を担えるようにしたい。ただし、前提条件として(1)テーマ設定(2)良質な保守(3)政党や政治的枠組みの実践 が必要。未来や細川都知事選の失敗は「一緒にやる」活動の積み上げのなさ。 緑の党は月一回幅広いメンバーと会議を重ねて幅広い集まりのための議論を続けています。そんな話を一緒にできる人、募集中です。 参考:ひっくり返しましょうぞ(100万人無料メルマガプロジェクト)http://senkyo.blog.jp
9、緑の党宣伝③ みどりの市民派が選挙に出て勝つために…「政治・選挙スクール」開校
「選挙運動」期間以外の活動はどんなものがあり、そして「選挙運動」はどうすべきか。どんな理念や政策で選挙にのぞむべきか。 前身団体からも加え、20年近く積み重ねたノウハウを提供。 4月19,20日の東京開催のオープニングはネット放送も予定。その後も「ネット受講」も可能として関西でも開催予定。他にも兵庫・大阪・京都でも独自のスクールを開催します。 ぜひ受講をご検討ください。 候補者だけでなく、サポート側希望の人もぜひ。 参考:http://greens.gr.jp/etc/10075/(スクール受講後に当選した先輩議員のメッセージもあります) それではまた。