沖縄・高江の現地行動に参加して

緑の党ひょうご会員 松原朋惠

遠くてなかなか行けなかった沖縄ですが、8月19日の高江集会を呼びかける山城博治さんの映像を見て急遽、航空券を取り、高江に駆けつけました。

辺野古基地造成に伴う瀬戸内海からの土砂の採取問題に取り組んでおられる阿部悦子さんの沖縄からの報告を読んでいたことが呼びかけに応じる下準備になっていたのは間違いありません。今、高江は戦争国家づくりの最前線にさせられていると感じます。大変な闘いをしている高江の人々と思いを共有したいと思いました。

現地で最初に受け入れてくれたのは「新基地建設反対名護共同センター」の方でした。埼玉から来たという女性と一緒に高江のメインゲート前の抗議集会に参加しました。夜明け前から200台ほどの参加車列が並び、400名ほどの参加者ですが、主催の山城さんは「ここから反転、攻勢にできる!」と元気いっぱいでした。とにかく工事を遅らせることが戦術です。この日は昼から翁長知事の辺野古違憲訴訟の口頭弁論の日で、午前10時までしかできませんでしたが、トラックの出発を遅らせることになりました。

午後、N表ゲートでトラック10台を座り込みで迎え、200人ほどで攻防しました。全国から集めた機動隊500人と沖縄県警500人で「危ないですよ」などと親切げな言葉をかけながら、排除する。排除訓練をしているように思えました。私も簡単にゴボウ抜きされました。

N表は8年間にわたって住民が死守してきたゲートで、道路脇の森には水、トイレの用意があり、腰を下ろす場所やテントが設営されています。参議院選挙の翌日未明、選挙結果の民意を蹴散らかすように権力は力で襲いました。

それ以来、工事トラックが機動隊に守られて出入りしているのです。
私はこの19日だけの参加でしたが、翌日20日、人数が50人程に減ったのを見越して、より露骨な暴力が振るわれました。新聞やインターネットで琉球新報や沖縄タイムスの記者まで閉じこめられてトラック搬入がされたと知り,怒りに震えました。ある意味、みんなに知られることを権力は恐れているともいえるので、とにかく広く知らせることが大事だと思います。

この20日、朝のトラック搬入には警察側のしかけがありました。普通は砂利採石場を出発するトラックを住民側は確認して阻止体制を組みます。ところが、20日朝、辺野古から高江に向かう女性2人がいつもと違うルートで向かった山中で、2人の機動隊員が一台の車を誘導しているのに出会いました。不審に感じて住民のリーダーに報告して確かめに行ってもらったら、そこに10台のトラックと警察車両が隠れていたということでした。悪知恵を砕くのも人の力です。このふたりの女性は仙台と横浜から支援に来られており、支援に来た人が安く泊まれるように東京の篤志家が用意してくれた「辺野古の家」でお会いした方々でした。

ハワイではコウモリに配慮して、オスプレイの飛行、訓練は中止になったといいます。オスプレイは本土も飛び回っていますが、日本人はコウモリ以下の扱いであることに私たちはもっと怒りを感じるべきだと思います。沖縄の森には15箇所の着陸帯が造られ、あとの4箇所を許さない闘いです。

やんばるの森をオスプレイが訓練場にしてはならない。「標的の村」の高江。ひとりでも多くの方の参加を!

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緑の党グリーンズジャパン
【賛同】「緊急賛同募集!高江ヘリパッド建設中止を!」 に賛同しました
http://greens.gr.jp/seimei/18004/